戻るという選択
私は今の仕事に向いていない。偉そうに言うことでもないが、自信をもって言える。
どんな仕事もこなせるほど人間器用じゃない。だからこそ学生時代に自分を知らなければならない。そして知ろうとしなかったからこそ、今の境遇にある。
向いていない仕事ほど負担になるものはない。時間はかかるし成果は小さい。仕事中も、休暇中でもどこかで不安を感じてしまう。こんな毎日を続けては、おそらく疲労と後悔しか残らないだろう。
道を間違えたのなら戻ればいい。しかしそれが出来なかったのは、苦労して手に入れた立場を捨てるのが怖かったのだ。そして悩んでいるうちにどんどん時間は過ぎていった。
30を前にして戻るという決断をしたが、遅いとかどうかは考えないことにした。ただ一つだけ以前と違うのは、自分の判断に責任を持って行動していることだ。そうした判断の積み重ねが自らを生きがいのある方向に導くのだと思う。
まずは最初の関門である受験を乗り越え、合格という結果で一歩前に進みたいと思う。